作品の掲載
スポンサードリンク
机の上に君の遺書があり
日が当たってとても穏やかな午前10時
ブルーグラスが聞こえるビルの窓に
ゆれているレースのカーテン
君とぼくのほんの一握りの付き合いを
時間の川から掬い上げて
一冊のスケッチブックに描き残そう
できるだけやさしく
できるだけ鮮やかに
君が死んだ時刻に
ぼくはヒルビリーの夢を見ていた
そして君の馬鹿げた苦悩を思いながらも
ぼくは十分初夏の美しさを楽しんでいた
フィドルとバンジョーと
青い空
テーブルに向かって
ぼくはグレープフルーツにナイフを入れる
その一瞬の香りにさえ敵うことなく
君の人生哲学は崩れ
君の遺書の断片は
マンハッタンの風に千々に舞い散るのだ
日が当たってとても穏やかな午前10時
ブルーグラスが聞こえるビルの窓に
ゆれているレースのカーテン
君とぼくのほんの一握りの付き合いを
時間の川から掬い上げて
一冊のスケッチブックに描き残そう
できるだけやさしく
できるだけ鮮やかに
君が死んだ時刻に
ぼくはヒルビリーの夢を見ていた
そして君の馬鹿げた苦悩を思いながらも
ぼくは十分初夏の美しさを楽しんでいた
フィドルとバンジョーと
青い空
テーブルに向かって
ぼくはグレープフルーツにナイフを入れる
その一瞬の香りにさえ敵うことなく
君の人生哲学は崩れ
君の遺書の断片は
マンハッタンの風に千々に舞い散るのだ
スポンサードリンク