作品の掲載
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あどけない会話があって
海は空とつながってるのだと主張して
あの子とこの子は
おはじきを分けあって
夢なのかもしれない
私はあの天地のまどろみの
幻影にすぎないのかも
老人は子供たちに訓示する
同じことを
何度も何度もくり返して
子供たちは聞いているふりをする
ビー玉を弄びながら
愛さないうちに愛してはいけない
愛せないかもしれないから
空は星を抱いている
あの子とこの子は
流れ星に願いごとをする
もうひとつ流れ星を見たいと願っている
老人はだまって
子供たちを見守っている
時は
何を運び去っていくのだろう
幾万年の歳月は
何をもたらしてきたのだろう
過去と未来に狭間に立って
私は永遠の扉を手探りする
海は空とつながってるのだと主張して
あの子とこの子は
おはじきを分けあって
夢なのかもしれない
私はあの天地のまどろみの
幻影にすぎないのかも
老人は子供たちに訓示する
同じことを
何度も何度もくり返して
子供たちは聞いているふりをする
ビー玉を弄びながら
愛さないうちに愛してはいけない
愛せないかもしれないから
空は星を抱いている
あの子とこの子は
流れ星に願いごとをする
もうひとつ流れ星を見たいと願っている
老人はだまって
子供たちを見守っている
時は
何を運び去っていくのだろう
幾万年の歳月は
何をもたらしてきたのだろう
過去と未来に狭間に立って
私は永遠の扉を手探りする
どこへ行ったのだろう
橋のたもとで泣いていた私
どこへ行ったのだろう
麦笛を鳴らしていたあの子
どこへ行ったのだろう
葦の葉を揺らしていたさざなみ
どこへ行ったのだろう
今はひとり
寄せてくる黄昏の岸辺に立って
どこを探しても少年期はいない
隠れたまま出てこなかった
隠れんぼの友だちのように
祭の後の境内の静けさのように
どこへ行ったのだろう
散りばめられた満天の星たち
どこへ行ったのだろう
長い髪をなびかせて駈けていった
後ろ姿
故里の夢の彼方へ道は白く続いている
目を凝らせば
消え残る夕焼けに
遊動円木がゆれている
橋のたもとで泣いていた私
どこへ行ったのだろう
麦笛を鳴らしていたあの子
どこへ行ったのだろう
葦の葉を揺らしていたさざなみ
どこへ行ったのだろう
今はひとり
寄せてくる黄昏の岸辺に立って
どこを探しても少年期はいない
隠れたまま出てこなかった
隠れんぼの友だちのように
祭の後の境内の静けさのように
どこへ行ったのだろう
散りばめられた満天の星たち
どこへ行ったのだろう
長い髪をなびかせて駈けていった
後ろ姿
故里の夢の彼方へ道は白く続いている
目を凝らせば
消え残る夕焼けに
遊動円木がゆれている
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