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雨が降っている
桟橋に佇めば
港はもう冬の顔をしている
ぼくはおまえの体調を気遣っている

船の汽笛が
突然ぼくをひとりにする
愛してたはずの人が
藍色の影になる
捨て去る悲しみはなく
崩れ去る自らへの約束の脆さを嘲り
ぼくは
海へ力いっぱい石を投げる

心に生き始めたやさしいものを拒むように
雨が降っている
思いはいつまでも立ち尽くしている
おまえの存在を認めながらも
その代償に失う数年の誠の恐さに
置き去りにしたもの 2012/09/25(火) 14:11 編集 削除
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