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金木犀の香りには
独りぼっちの少年が隠れている
冷たく透明な時間には
歌えない少女が隠れている

彼らを呼び出すには
エンドマークの後のストーリーと
フィナーレの後のメロディーが必要だ
夢の破片 2012/09/25(火) 14:57 編集 削除
11月紅葉のさなか
真昼のトタン屋根に椎の実は落ちつづける
聞こえない音、聞き逃す音
それがひとつの人生
雑踏に惑わされ
大切なものを取り逃す
夢の破片 2012/09/25(火) 14:55 編集 削除
風に逆らってカモメが飛んでいる
あなたがあまりに深く愛してくれたから
心は
船出した
あなたのとどかない海の彼方まで
夢の破片 2012/09/25(火) 14:53 編集 削除

沈丁花の花ひとつ
想い出に飾れば
時に隔てられずに
その日とこの日をつなぐ
甘い香り

私の夢は叶うかもしれない
きっと
こんな春の宵ならば
夢の破片 2012/09/25(火) 14:52 編集 削除
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